私家版・心理学の本棚

じょー、本を読んでいろいろ書くことを決意。

『心理学史への招待』(梅本尭夫・大山正)

『心理学史への招待』

梅本尭夫・大山正(編著) サイエンス社 1994年  

心理学史への招待―現代心理学の背景 (新心理学ライブラリ)

心理学史への招待―現代心理学の背景 (新心理学ライブラリ)

 

 

なぜか2冊持っています…。1冊は廊下で拾った(研究室の大掃除で除籍された本が、「ご自由にどうぞ」になっていたのでもらってきた)もので、もう1冊はそれをすっかり忘れてAmazonで買ったものです…。

かれこれ10年も心理学をやっているのに、心理学史はなんだか苦手で、本を持っているのに読まずにいたんですよね。しかし、「心理学」というド直球の科目も担当していますし、そろそろ勉強しておかねば…と思い、とうとう開いた次第です。(ちなみに、廊下で拾ったほうを読みました。)

普通の心理学の教科書は、トピックの重要度を中心に章を配置しています。そして、それぞれのトピックについて、大きな理論から小さな理論へ、という順番に話題を並べていきます。

たとえば、有斐閣の『心理学』は、脳・知覚・学習~情動・性格・発達~社会~適応と心理療法~と並んでいて、より大きなルール(神経)からより個別の事情(臨床)という流れが見て取れます。

心理学 | 有斐閣

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そうやって教科書になっている内容を、それぞれの理論が提唱された時間的流れの順に並べなおしたのが、心理学史というものなのでしょう。

なので、心理学をそこそこ勉強していれば、初めて聞く専門用語はほぼ出てこないと思います。知っていることが、「時間の順に」並んでいるだけです。

ただ、時間の順に並べたときには重要な人物でも、手短な教科書を作るときには省かれていたりするので、「誰これ…」という人は結構出てきた気がします。

たとえば、有斐閣の『やさしい教育心理学』では、ブルーナーは1段落程度しか出てこないのですが、『心理学史への招待』では、本文で足掛け2ページにわたって触れられている上、コラムでも1ページまるまる紹介されています。時間の順に並べたときに、Aさん→Bさん→Cさん、と学問的影響があったときに、Bさんを紹介しないわけにはいかないけれど、Bさん個人の理論はそのあと別の理論に取って代わられて、いまは一般の教科書でもほとんど紹介されていない、というようなことがあるのだと思います。(その点、ブルーナーは一般の教科書でも名前を見かけるので、偉人ですね。)

個人的に、統計は苦手だけど統計の歴史の本を読んで、統計学者たちの人間関係を垣間見、少し統計への苦手意識を減らせたという経験があるので、『心理学史への招待』も、心理学の勉強が少し進んできて、概念や研究者がごちゃごちゃしてきたときに読むといい本だなと思いました。

ちなみに、苦手を克服するために読んだ統計の歴史の本はこちらです。 フィッシャーがすごく歪んだ人物だったので、分散分析がなんとなく呪われているように思えてくるほどでした。

統計学を拓いた異才たち(日経ビジネス人文庫)

統計学を拓いた異才たち(日経ビジネス人文庫)

 

 

何事も、多様な方法で学びなおし、定着を図るのがよいようです。また少し、賢くなれました。 

  

有斐閣の『やさしい教育心理学』は、下記の記事で少しだけ紹介しています。

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 掘り下げ系の心理学史の鉄板はこちら。

 

『オオカミ少女はいなかった――心理学の神話をめぐる冒険』

鈴木光太郎 新曜社 2008年 

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『こんなにちがう!世界の子育て』(メイリン・ホプグッド)

『こんなにちがう!世界の子育て』

メイリン・ホプグッド(著) 野口深雪(訳) 中央公論新社 2014年

 

こんなにちがう!  世界の子育て

こんなにちがう! 世界の子育て

 

 

アイデンティティとライフサイクル』を読んでる間に妊娠しました。

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ということで、子育ての本でも読んでおくか、というわけです。

ですが、ベテラン保育士おばさんとか、子どもを全員医学部に合格させた専業主婦とかの「アタシはこうした!」という自慢話本なんかうっかり買ってもお金の無駄なわけです。

そういうときは、海外の本に限ります。特にアメリカは、子育てに社会科学の知見を取り込むことにかけてはもはや病気の域で、伝統に従うことにかけては病気の域である日本人の私にとっては「毒を以て毒を制す」ためにぴったりな毒なわけです。

Amazonでなんとなく検索して、良さそうだから買ったんですけど、買った自分を褒めたいですね。良い本でした。

著者はジャーナリストの女性で、本書執筆時点では、夫とともに幼児(女の子)1人を育てています。

この著者のバックグラウンドがすごくて、台湾生まれの中国系なのですが、養子としてもらわれて、アメリカでアメリカ人に育てられてるんですね。しかも、執筆時点では、アルゼンチンのブエノスアイレスに住んでいます。(本の後ろの著者紹介には、現在アメリカに戻り、大学教員になったとあります。子どもも2人に増えたようです。)

現在の著者の様子はこちら。

Mei-Ling Hopgood - Medill - Northwestern University

この本の一番のメッセージは、帯などにもあるように、「育児の正解はひとつじゃなかった!」ということです。

著者はアメリカ人家庭で育ち、アメリカの文化や規範を当然のように受け入れているわけですが、海外勤務の経験や中国の親戚との付き合い、また、積極的な取材を通して、アルゼンチン、中国、フランス、ケニアなど、いろいろな国のいろいろな子育てについて紹介しています。その中には、実際に取材のために訪問し、現地の人に話を聞いたものもありますが、アフリカのアカ族を扱った章のように、学者の専門的な本の紹介を中心としたものもあります。

いずれよせよ、子育てや教育の本にありがちな、「〇〇国の方法が世界一!」というような憧れベースの観点ではなく、「これもある、あれもある、いろいろある、良い点についてはできる範囲で取り入れてみよう」という態度を貫いている点が立派だと思いました。

全体として、いろいろな学者・専門家の意見が紹介されています。睡眠などの医学的な内容の章では医者に電話取材をしていますし、アカ族のことでは文化人類学者の本から紹介し、しつけなどに関することでは心理学者の意見も紹介しています。考えてみれば、家庭というのは非常に応用的かつ学際的な現象で、心理学者の専売特許などではないのです。家庭という現象を扱う学者なら誰でも、学問分野にとらわれずに紹介しているところが、やや視野が狭くなっている私には新鮮でした。特に、アカ族の章はおもしろいのでオススメです。

ちなみに、日本も紹介されています。第8章「日本人はどうして子供のケンカを止めないのか」という章です。他の章は紹介する国の文化を褒めている割合が多いのですが、この章だけ明らかに、「いかがなものか」という雰囲気をにじませています。(それでも、少しは褒めて取り入れています。)

自分が良い親になれるのかはわかりませんが、「子どもにとって良い親でありたい」という気持ちを思想と行動で表せるようでありたいな、とこの本を読んで思いました。外野の言う「良い親なら子どもに〇〇をしてあげるはずだ」という言葉は無視し、効果的に行動できるようにしたいと思います。

アメリカにも、アルゼンチンにも、アフリカにも、良い親はいる。これはつまり、「良い親」というのは、1つの基準で決まるものではないということです。

今後、子育てにつかれて視野が狭くなる日もあるかもしれませんが、そんなときにはまたこの本をパラパラとめくりたいと思います。

応用心理学会の会員として、心理学を子育てにしっかり応用して楽しみたいところです。

 

それはそうと、夫婦関係も発達していきます。子どもも楽しみだけれど、配偶者のこともお忘れなく、ってね。

 

『夫と妻の生涯発達心理学

宇都宮博・神谷哲司(編著) 福村出版 2016年

 

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『アイデンティティとライフサイクル』(E. H. エリクソン)

アイデンティティとライフサイクル』

E. H. エリクソン(著) 西平直・中島由恵(訳) 誠信書房 2011年 

 

アイデンティティとライフサイクル

アイデンティティとライフサイクル

 

  

周りにアイデンティティの研究者が多いので、教養ということも含め、読んでみました。教科書に必ず出てくる心理・社会的危機の図とかの出典の本ですね。自分の中では孫引き度の高い知識になっていたので、エリクソンはどう書いているのかな、と思いながら読みました。

読んでみての感想は、「広々とした理論だな」というとことです。

研究界隈では、アイデンティティってすごく内的に扱われがちで、個人的には好きではなかったのです。ですが、エリクソンの書いたものでは、人は他者から刺激を受けてさらに発達することができるのだ、という視点が強調されていて、とても好感が持てました。また、臨床例などから、青年期に不適応を呈していたとしてもその後カバーできるのだ、そんなに心配しなくていいんだ、と述べられていて、大変に勇気づけられる内容だと思いました。

翻って、現代の青年心理学者は大学にいるからか、青年を型にはめて、さっさと年齢相応の大人にしたい…という下心丸出しの研究になりがちなのではないかな、と思いました。

ところで、訳者の中島さんのあとがきも秀逸です。翻訳作業中、東日本大震災で、幼子を抱えて被災されたそうなのですが、そのときに、エリクソンがこの本を通して伝えていたことが身をもって理解された、と書いているのです。

そういうふうに本を読む人のことが、私は好きです。

訳も平易で読みやすいですし、大学で心理学の授業を受けて、アイデンティティに興味を持った学生でも読めると思います。また、生涯発達の話なので、一生のうちに2度、3度と繰り返し読み、理解を深めるのもよいと思います。

かくいう私も、読んでる途中で妊娠が発覚し、また発達段階をひとつのぼってしまったようです。

まだまだ心理学が深まりそうで、楽しみです。

 

最近、こちらも出版されたようなので、今度買おうと思います。

 

アイデンティティ:青年と危機』

E. H. エリクソン(著) 中島由恵(訳) 新曜社 2017年  

 

アイデンティティ: 青年と危機

アイデンティティ: 青年と危機

 

 

 

研究に興味がある人には、こちらなんかどうでしょう。

 

『自我同一性の人格発達心理学

谷冬彦(著者) ナカニシヤ出版 2008年

 

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青年心理学全体に興味を持った人はこちらなんかもどうぞ。全体像がわかります。

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『性格を科学する心理学のはなし―血液型性格判断に別れを告げよう―』(小塩真司)

『性格を科学する心理学のはなし―血液型性格判断に別れを告げよう―』

小塩真司 新曜社 2011年

 

知っている人の本を書評を書くのは恥ずかしい…。

とりあえず、著者情報はこんな感じ。

 

早稲田大学 小塩真司研究室

 

twitter.com

 

心理学の本って横書きが多いのですが、この本は縦書きです。

なんとなく、横書き=研究の本、縦書き=教養の本、というイメージがあります。

サイエンス社のこのシリーズなんかも縦書きです。

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あと、『オオカミ少女はいなかった』も縦書き&新曜社です。企画的に結構似ているのかもしれません。

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心理学の道に入って10年、血液型性格判断との付き合い方っていまいちわかりません。

自分は齢30、いまだに自分の血液型を知らないので、「ナニ型だからナニな性格よね」という言説を自分もしないし、人のもスルーできるし、そもそも血液型性格判断のテンプレをいまだに覚えられない…というありさまだからです。というか、人の性格にあんまり興味ないのかも。最近は、「世の中にはいい人と苦手な人がおり、苦手な人からは距離を置く」というまるでゴキブリの走性のような動きでもって人間社会を乗り切っているような気がします。あれれ…パーソナリティ心理学会に入っているはずなのに…性格に興味がなくなってきている…?まずい…?

それはそれとして、心理学徒として、血液型性格判断を信じている人たちに心理学の知見を教え広めなくては…という使命感はあるのですが、そもそも自分にとって身近でないので、「本当に血液型性格判断なんて信じてる人いるのか…」と思ってしまいがちです。論破するにも、そういうことを信じている人に会ったことがあまりないので、論破する必要があるのだろうか…などと思ってしまいます。

もしかしたら、社会的に最強の血液型は「血液型不明」なのかもしれません。

さて、『性格を科学する心理学のはなし―血液型性格判断に別れを告げよう―』はタイトルの通り、血液型性格判断はおかしいよ、という切り口から、パーソナリティ心理学を紹介する本です。縦書きだけあって、心理学を勉強したことがない人向けで、読み進めるうちに方法論の仕組みについても少し明るくなります。紹介されているパーソナリティ理論は、入門書に出てくるものがきっちり紹介されています。さすが小塩先生、ちゃんとしている…。

しかしながら、小ネタもきっちり入っていて、ポケモンとかモンティ・パイソンとかいう言葉がちらほら出てきます。小塩先生は以前お会いしたときも何かモンティ・パイソンの話をしていた記憶があり、私の中では小塩先生=モンティ・パイソンのイメージです。

モンティ・パイソン - Wikipedia

…?!

プログラミング言語Pythonの名前の由来ってモンティ・パイソンなんだ?!ものごとは意外なところでつながりますな…。(拙宅の配偶者がPython勉強中なので。)

話がそれました。でも、こうやってそれていく余地も、縦書き本の魅力のような気がします。

最近は、学科名に「心理」と入っていないところに在籍する学生たちの教育に関わるようになり、そういうところで+αで心理学を勉強してもらうにはどうしたらいいのかなーと考えることが多いです。学科名の学問をちゃんとしてもらうのが優先なので、もし心理学をもっとしたいと思ったら自習してもらうしかないので、そういうときに薦められる本のリストみたいなものを自分の中で持っておきたいなと思います。いつ聞かれてもいいように。

この本は、そのリストに入るなぁと思いました。過度に教科書過ぎないところがいいです。学生の立場で考えると、「もうちょっと勉強したいんですけど、いい本ありますか?」と聞かれて、アレとかアレとか紹介されたら学習意欲が喪失してしまいます。(※アレには、任意の重くて高い本の名前をお入れください。)

この本を読んで方法論に興味を持ったら、たぶん小塩先生のミライシリーズを読むといいのだと思います。心理統計の本なのに、まさかの小説風。初学者には親しみやすいのではないでしょうか。

 

『大学生ミライの統計的日常』

小塩真司 東京図書 2013年 

 

『大学生ミライの因果関係の探求』

 小塩真司 ちとせプレス 2016年 

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『心理学』(無藤 隆・遠藤 由美・玉瀬 耕治・森 敏昭)

『心理学』

無藤 隆・遠藤 由美・玉瀬 耕治・森 敏昭(著) 有斐閣 2004年 

 

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おひさしぶりです。引っ越しと新生活でインターネットから遠ざかってました。

半年前の記事で「本棚ほしい」と言ってましたが、願いが叶って、壁2面全部本棚という自室を手に入れました。

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願うことを忘れずに生きていきたいですね。

 

最近は、有斐閣の『心理学』を週に1章、読んでいます。しかも、なぜか2回。週に2回も同じ章を読んだら、あっという間に心理学がマスターできますよ。まあマスターを超えてドクターの私が言うのも変ですけれども。

この本は、院試のときに買ったはいいけど、東京大学出版会の『心理学』派だったのであんまり開いてなかったです。改訂されているかと心配しましたが、幸か不幸か改訂されておらず、10年ぶりにもかかわらず普通に教科書として使用しております。 

あの頃は授業されるほうだったけど、いまはするほう。10年あっというま。中身は大学4年生のまんまですけれども。

有斐閣の『心理学』は、なんといっても厚くていい。ふかふかしてるところも好き。乱暴に扱っても許される感じ。読みつぶして賢くなろう、と思えるおおらかな見た目をしています。

中身は分担で執筆されていて、すごく冴えてる章とふつうの章があります。なんというか、紹介しやすい章としにくい章がある。分野の問題なのかそれぞれの著者の向き不向きなのかわかりませんけども。いまのところ、無藤先生担当の発達の章がよかったです。とてもスマートに教科書という感じで。ああいうふうに書けるようになりたいものです。

とりあえず、「心理学のあらましを知りたい!」と思ったらこれを読んでおけばいいと思います。これを頭からおしりまで読めば、「心理学はちょっと勉強したんだけど…」と言ってもあんまり恥をかかないでしょう。東京大学出版会の『心理学』と比べると、冗長なのが有斐閣の『心理学』のいいところで、雑味があってわかりやすい。東京大学出版会の『心理学』は要点だけという感じがします。院試対策として考えると、無駄がないので東京大学出版会のほうが使いやすいという部分はありますが、心理学を勉強する喜びあるいは悦びという点で考えると、有斐閣のほうがいいかなー。

よろこび。

これ以上のことはないですよね。

もう博論は2年も前に終わったのですが、それでも心理学の基本の教科書を読むと、以前読み飛ばしてしまっていたところに目がいったり、新たに気になるところとかが出てきたりして、毎回、勉強になるなあと感嘆します。生きていることは不思議なことだし、わかることもわからないこともおもしろく、18歳のときに思っていた心理学といま感じる心理学は色合いが違っているけれど、もう全部好き。全部、全部。

この4月から、朝から晩まで心理学ができる環境になったので、こころ新たにがんばりたいと思います。

 

有斐閣の『心理学』はところどころ用語の定義が載ってないので、有斐閣の『心理学辞典』を引きながら読んでいます。

右手と左手にそれぞれ持って踊ると、二の腕の筋肉が鍛えられます。

 

『心理学辞典』

中島 義明・安藤 清志・子安 増生・坂野 雄二・繁桝 算男・立花 政夫・箱田 裕司(編) 有斐閣 1999年 

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有斐閣の『心理学』とは対照的に、改訂されまくりの東京大学出版会の『心理学』はこちらです。2、3、4は確か持ってるけど、5は持ってない気がします。あんまり改訂されるのでお財布に悪い…。いずれ買おうとは思いますが、東京大学出版会は学会で見かけないんですよね…。学会で買うと安いから狙い目なんですけど…。お高くとまってるぜ、東大。

 

『心理学 第5版』

鹿取 廣人・杉本 敏夫・鳥居 修晃(編集) 東京大学出版会 2015年 

心理学 第5版
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2017年冬の買い物&いただきもの

最近は、貼るタイプのホッカイロを背中とおなかに貼っています。当地の冬は長い…。

しょぼしょぼと読んではいるのですが、なかなかブログにまとめる時間が取れていません。かなしいです。その上風邪を引いてしまうし、もうすぐ30歳だし、家の中でパンツが2枚もなくなるし、ぱっとしないことこの上ないですね。 

あんまり間が空くのもよくないので、とりあえず買いました&もらいましたの情報だけアップしておきますね。

 

 

統計嫌いのための心理統計の本:統計のキホンと統計手法の選び方

 

ぼくは物覚えが悪い:健忘症患者H・Mの生涯
スザンヌ・コーキン
早川書房
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やさしい教育心理学 第4版 (有斐閣アルマ)
鎌原 雅彦 竹綱 誠一郎
有斐閣
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つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線 (ブルーバックス)

  

Handbook of Research on Civic Engagement in Youth
Lonnie R. Sherrod Judith Torney-Purta Constance A. Flanagan
Wiley
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以上です。

読みたいよー。

『夫と妻の生涯発達心理学』(宇都宮博・神谷哲司)

『夫と妻の生涯発達心理学』

宇都宮博・神谷哲司(編著) 福村出版 2016年 

夫と妻の生涯発達心理学
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貧乏なので新刊はあんまり買わない(買えない)のですが、これは買ったわけです。結婚したから。

そう、私はいま、新婚さんである。(配偶者とはまだ同居していませんが。)

そのようなわけで、今後の人生を予習すべくこのような本を読むことに決め、ちゃんと読み切ったのでありました。

読了感という観点では、「さみしくなった」からの、「配偶者との限りある時間を充実させていこうという決意」みたいな感じです。(質的研究法っぽいまとめ方。)

研究書としては、「企画がよかった」の一言に尽きるでしょうね。結婚前のところからはじまって、子どもができるあたり、子育てのあたり、空の巣症候群のあたり、退職と濡れ落ち葉、と、順序良く配置されています。しかしながら、発達段階の後半になるほど例外が増えてくるのはすべての発達心理学の常であり、その分を「研究紹介」というコラムで補っていて、満足感がありました。

節として珍しかったのは、「不妊治療と夫婦関係」、「ペリネイタルロスと夫婦関係」、「子どもの発達障害と夫婦関係」などでしょうか。あと、自分がまだ興味がなかったためか、「夫婦間介-被介護関係への移行」というのも初めて見た内容でした。

今後の結婚生活の予習として読んだため、上のような内容が入っていたのは大変よかったです。人生でつらいのは、想像もしていなかったことが突然起こることだと思うので、将来起こる可能性のある困難を想像させてくれた点で上記の節の執筆者には感謝したい次第です。

でも、最後の節の「配偶者喪失への心理的支援」のところや、最後の「研究紹介」の「生前の夫婦関係と死別適応」を読んで、ああ、いまは大好きな配偶者もいつかは死んでしまうのかもしれない、と思い、大変さびしくなってしまいました。もちろんその後すぐメールしちゃいましたよね。あんまり早く死なないでね、と。

おっと、惚気た!へへへ!拙者、新婚さんでありまして!!

ともあれ、大人になれば、自分が結婚していようがいまいが、身近な人のしんどさを援助するとき、その配偶者や家族というのは否応なく視野に入ってくるわけです。ですから、既婚未婚を問わず、また、自分の結婚がうまくいっているいないに関わらず、世を生きるための備えとして読んでおくといいと思いました。

一方で、ちょっとだけ気になったのは、結構質的研究寄りだったことでしょうか。質的研究は質的研究でよいのですが、仮説の生成後は量的研究も使ってほしいと思います。量的研究は、ある意味では読者に対して「自分にも当てはまる」と思わせる力があると思うんですよね。おそらく、当該箇所の執筆者が看護系だからだと思うのですが、ぜひとも今後は量的研究も使って、それで、20年後くらいにはこの本の後続本が、同じかそれ以上の密度の内容で刊行されることを期待します。

 

結婚の前のところで止まっている人は、こちらをご参考に! 

『イラストレート恋愛心理学―出会いから親密な関係へ』

齊藤勇 誠心書房 2006年  

ちなみに、この記事は下記をBGMとして執筆しました!

「恋」

星野源 ビクターエンタテインメント 2016年  

恋 (通常盤)
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