『手にとるように発達心理学がわかる本』（小野寺敦子）

 『手にとるように発達心理学がわかる本』

小野寺敦子　かんき出版　2009年

手にとるように発達心理学がわかる本

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小野寺敦子
かんき出版
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胎教って言葉がありますね。

胎教 - Wikipedia

当然ながら、科学的根拠に乏しいサムシングです。

それよりも！わたしは！暇な妊婦には、この本を読ませたい！

そう思ってしまうんです、『手にとるように発達心理学がわかる本』を読むと。

 

発達の基礎知識、胎児期～乳児期、幼児期、児童期、青年期、成人期、高齢期、発達のつまずき、という章の構成です。

青年期、成人期、高齢期、以外の章は、妊婦のうちに読んでおくべきだと思います。

 

最近とみに思うのですが、人生って、予習できるんですよね、ある程度。

別に、自分自身だけのことなら、失敗するのもご自由に、と思います。予習なんてせずに飛び込んで、全身で人生しててくださいって感じです。でも、子どもという別の人間への影響が大きい事象に関して、予習なしで行うのって、無責任過ぎやしないでしょうか…。

もちろん、予習してもうまくいかないことは多いですが、少なくとも、無駄に不安がってしまっておかしな対応をしてしまうことは多少防げると思います。

 

『手にとるように発達心理学がわかる本』は、表紙もやさしい感じで、持った感じもやわらかく、お手元に一冊置いておくには最適です。

書いている小野寺先生は、ちゃんとした研究者ですから、信用するに足る内容です。（直接見たことあるので本当ですよ。）

トピックは、発達心理学を学ぶ上で外せないキーワードを網羅していると思います。それでいて、まっさらな初心者向けのやさしい解説。その上、ここがこの本の素晴らしいところなんですが、「子どもはこんなことすることがあるけど、心配ないですよ」という声掛けを、ちょいちょい入れているんですよね。とっても実用的です。

こういう本を、わたしは人に薦めたいんですよ！！！

 

ということで、妊婦さんにおかれましては、胎教などというノンエビデンスベースドなことなどやらずに、『手にとるように発達心理学がわかる本』をお読みになりますよう、お願い申し上げます。

もちろん、お父さんになる人にもおすすめですよ！

予習してからだったら、子育てこわくないはず！

レッツ・チャレンジ！

 

ちなみに、シリーズなので、こんなのもあります。

 

『手にとるように心理学がわかる本』

渋谷昌三・小野寺敦子　かんき出版　2006年

 

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