私家版・心理学の本棚

じょー、本を読んでいろいろ書くことを決意。

『自我同一性の人格発達心理学』(谷冬彦)

 『自我同一性の人格発達心理学』

谷冬彦 ナカニシヤ出版 2008年

 

自我同一性の人格発達心理学
谷 冬彦
ナカニシヤ出版
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この本は、博士論文を出版できる形式にしたものですね。

 

自我同一性といえば、エリクソンアイデンティティと自我同一性は、同じことです。

エリクソンについてはとりあえず、こちらで見てみてください。

エリク・H・エリクソン - Wikipedia

『自我同一性の人格発達心理学』は、エリクソンの理論を定量化して示す試みですね。

調査方法は質問紙法です。

 

ci.nii.ac.jp

博士論文の一部から投稿されたものと推察される上記の論文では、自我同一性を測定する尺度が作成されており、その後いろいろなところで使われています。

当然ながら、『自我同一性の人格発達心理学』は難しい本なので、博士論文でも書こうかな、という人向けでしょうね。

しかしながら、博士論文を書くのは茨の道、そして書いた後にはペンペン草も生えないですよ、とだけ言っておきます。

でも、それも、アイデンティティ形成のひとつの方法なのだろうねぇ…。人は時に、アイデンティティのために死ぬものなのでしょうか…。

 

なお、何度も紹介しているこちらの本のアイデンティティ関連の項目では、谷先生の研究が紹介されています。

 

『よくわかる青年心理学 第2版』

白井利明(編) ミネルヴァ書房 2015年

 

よくわかる青年心理学[第2版] (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)