『自我同一性の人格発達心理学』
谷冬彦 ナカニシヤ出版 2008年
この本は、博士論文を出版できる形式にしたものですね。
自我同一性といえば、エリクソン。アイデンティティと自我同一性は、同じことです。
エリクソンについてはとりあえず、こちらで見てみてください。
『自我同一性の人格発達心理学』は、エリクソンの理論を定量化して示す試みですね。
調査方法は質問紙法です。
博士論文の一部から投稿されたものと推察される上記の論文では、自我同一性を測定する尺度が作成されており、その後いろいろなところで使われています。
当然ながら、『自我同一性の人格発達心理学』は難しい本なので、博士論文でも書こうかな、という人向けでしょうね。
しかしながら、博士論文を書くのは茨の道、そして書いた後にはペンペン草も生えないですよ、とだけ言っておきます。
でも、それも、アイデンティティ形成のひとつの方法なのだろうねぇ…。人は時に、アイデンティティのために死ぬものなのでしょうか…。
なお、何度も紹介しているこちらの本のアイデンティティ関連の項目では、谷先生の研究が紹介されています。
『よくわかる青年心理学 第2版』
白井利明(編) ミネルヴァ書房 2015年
よくわかる青年心理学[第2版] (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
posted with amazlet at 15.06.28