映画「グレイテスト・ショーマン」(2017年)をDVDで借りてきて観ました。
自分の時間なのに、なぜか心理学のことをしてしまう…。
「グレイテスト・ショーマン」は、バーナムの話です。
「バーナム効果」のバーナムですね。社会心理学の教科書のコラムなんかでちょろっと見かけたことがある人は多いのではないでしょうか。占いや性格診断が「あってる!」と感じられる現象ですね。「バーナムという興行師に由来して、バーナム効果と呼ばれている」なんて書かれているかと思います。
その、「バーナムという興行師」が主人公です。
観てないですが、「ラ・ラ・ランド」というミュージカル映画の流れらしいので、めちゃくちゃ歌います。それはもう歌います。ずっと歌ってる。
バーナムはサーカスを立ち上げて興行し、お金持ちになるのですが…という話。
社会心理学の教科書には、「バーナムは話術が巧妙で」というようなことが書いてあったように記憶しているのですが、話術が巧妙で観客が喜んでいるシーンはごく一部でした。残念。でも、ビジネスシーンでは話術が巧妙なシーンがいくつかありましたね。そのへんは史実のバーナムからキャラクターを作り上げたのでしょうか。
しかし、もうちょっと事実寄りかと期待していたので、やや拍子抜け…。でも、映画としては満足度が高いですよ。
似たような作品として、「愛についてのキンゼイ・レポート」を挙げておきます。
こちらも脚色はかなり入っているのだろうなあと思わされますが、一方で、性についての社会科学の本では、名前はよく見かけます。心理学や心理療法におけるフロイト的な立ち位置、つまり、「最初にその分野を開拓した人」としての地位があるのでしょうね。
心理学の人の名前を覚えるのも勉強のうちです。