私家版・心理学の本棚

じょー、本を読んでいろいろ書くことを決意。

『父親になる、父親をする』(柏木惠子)

『父親になる、父親をする――家族心理学の視点から――』

柏木惠子(著) 岩波書店 2011年 

 

岩波ブックレットです。80ページくらいなので、ちょっと勉強してみたいな、という人におすすめ。また、高校生で、何でもいいから心理学の本を読んでみたい、という人にもちょうどいいかもしれません。
でも、高校生で、父親の育児に興味ある人なんかなかなかいないかもしれないですね。
かの柏木惠子先生のご本でございます。

柏木惠子 - Wikipedia
男性は育児にかかわるべきだという話からさらに踏み込み、どのような育児を心がければよいのかというところまで指南しています。
全体として、データが適度に紹介されており、証拠たっぷりの説得、といった雰囲気です。その点においても、高校生をはじめとした初学者におすすめですね。論理的な文章を読むのは、気持ちがよいことですよ。
アロマザリングから男性の育休取得率まで、自由自在の論じ方が気持ちのよい1冊です。
育休を取るか迷っている男性なんかにも読んでもらいたいものですね。取りたい気持ちを応援してくれる内容だと思いますよ。

個人的に、次はこちらを読んでみたいと思います。

 

 『おとなが育つ条件――発達心理学から考える――』

柏木惠子(著) 岩波書店 2013年